'77 ロータス78・フォード(タミヤ1/20)-G.ニルソン-。2024(R06).07.18、完成。 これも例に漏れず、諸般の事情で未完成のまま放置されていたものを回収し、取り敢えずシルバリングを起したデカールの見本として完成させました。 |
"チーム・ロータス"の総帥、C.チャップマンが1977年に登場させたロータス8・フォード。 その革新的なアイデア、所謂"ウイング・カー"と呼ばれるグラウンド・エフェクト機構は、その後のF1界の構図を大きく変えて行く事になる。 と云う事でこの年のCar.No6 G.ニルソンの成績は全17戦中、1位=1回、3位=1回、4位=1回、5位=2回(内リタイア9回)で、この年のドライバーズ・ランキング8位(同率)となりました。 デビュー2年目で早くも優勝出来たのは、勿論彼の力に因る処が大きかったからですが、それ以上に若手ドライバーでも優勝出来る程にロータス78・フォードの完成度が高かったとも云えるのではないでしょうか。 |
思いっきり研ぎ出すつもりだったので、ボディのリベット等の突起物は全部削り落としています(おいおい・・・)。 なので写真では艶が有り過ぎてぬるっとした感じですが、近くで見るとキズが酷いんですよ。 |
並べてみると判る処、先ずはデカールの色。 Car.Noやロゴ、ライン等、キットのデカールは綺麗なイエローです。 右のマリオ車はデカールをそのまま貼っただけ、きれいなイエローが出ています。 左のニルソン車はデカールを貼ってからクリヤーを掛けたもの。 イエローのデカールはいい感じに馴染みボディのブラックが透けて見え、遠目、或いはぱっと見には、イエローではなくベージュ、ともすればゴールドに見えなくもない感じ。 まあ、実車もロゴやライン等、レースによってはイエローだけでなくベージュやゴールドの時もあったりしたらしいですし、或いはタミヤさんも魚心〜水心でそれを狙っていたのかも知れませんね(一応公式には今でもデカールの上からクリヤーを吹かない様にとされていますが)。 後、ボディの艶は兎も角、ホイールのメッキパーツは右のマリオ車はそのまま、左のニルソン車はメッキを剥がしステンレス(+クリヤー)塗装しています。 これもぱっと見では、少し重厚感のあるメッキっぽかったりしますが、これは好みの問題。 そうそう、G.ニルソンは背が高かったので、ロール・バーも高くしています。ついでにノーズに0.5mmプラ板でリップを付けて後期型?にしていますが、どのGP仕様かまでは設定していません。 |
エンジンの上にあるペガッサ星人の様な箱は、インダクション・ポッド(空気取り入れ用の箱)。 近くで見ると高さも結構あって、かなり大きな箱なんですよ。 |
一応作りました、エンジン。 |
珍しく綺麗に写りましたコクピット。 綺麗に写りましたが、シートベルトも何の細工もありません、綺麗なもんです。 |
これがシルバリングの見本たる所以。 製作途中で放置されるのは良くある事ですが、このキットはあろう事かデカールを貼り終え、デカール押さえ用のクリヤー1回目を吹き終わった処で放置されていたみたいです。そこの処の経緯はもはや忘却の彼方ですが、取り敢えず完成させなければなりませんので、どう対処するか考えました。 現状はボディやウイング等のデカールを貼ったパーツ全体に油分交じりの埃が溜まり、一部はデカールが剥がれています。 通常なら即シンナー風呂行き、そしてアフターサービスで注文した、或いは自作したデカールを用いての作り直しになるのですが、ふとこのまま仕上げたらどんな感じになるのか見てみたい気持ちが芽生え(これが今回の悪乗りか)、勿論、デカールの貼り直しもバイクモデルではないので少々面倒に感じられと、結局そのまま作り切って行く事に。 そして出来たのがこの完成品です。 このシルバリングを起した結果としての考察と云うか解説をするなら、艶有りのブラックを吹いた上にデカールを貼るのはまあ良しとして、透明のニス部が多いデカールが乾くと多かれ少なかれ気泡が出ますので(上手く貼れば気泡が出ないらしいが)、気泡が大きければ気泡部に小さな穴を空けMr.マークセッターを塗っては押さえを繰り返し、又小さいものはそのままクリヤーを吹けば消えて行くのが殆どです。 なのでこのシルバリングを起した1番のポイントは一回目のクリヤーを吹く前に大きな気泡の対処をしなかった事、そしてクリヤー1回目を吹いた次の日にクリヤー2回目を吹けていれば或いはもう少しシルバリングの部分が少なくなっていたかも知れません。 しかしながら最悪シルバリングを起したまま完成させても、ボディの艶が出ていれば多少のこけおどしになって、離れた位置からなら何とか観賞に耐えうるものにはなると云うのは判りました。 以上、シルバリングは起さないに限ると云う話でした。 使用カメラPentax K-x、2024(R06).07.23、撮影。 |
シフトレバー部の形状確認の為、撮影。 使用カメラPanasonic DMC-FX01-P、2013(H25).02.05撮影、。 |
給油口の状態確認の為、撮影。 使用カメラPanasonic DMC-FX01-P、2013(H25).02.07撮影、。 |